ANAもJALも2017年の路線計画を発表しました。
ANAはここ数年羽田も成田も国際線のネットワーク、フライト数を増やしてきましたが、今回は夏に深夜時間帯を使っての羽田-ジャカルタ線を増便する程度で、あまり目立ったものはありません。
一方、JALはかねてから予想されていた通り羽田-ニューヨーク線を開設します。
ANAは2017年国際線の新規展開は地味め
ANAの国際線ネットワークと言えば、2010年の羽田国際線化以降、急ピッチで路線数、便数とも増やしてきた印象があります。
特にアジア線の展開は早いですよね。10年くらい前はANAの東南アジアの路線と言えば、シンガポール、バンコク、ホーチミンくらいしかありませんでした。しかし、今では見違えるほどの充実ぶりです。
ヨーロッパ線も長いこと、ロンドン、パリ、フランクフルトの3都市だけでした。
10年くらい前までは、あまり国際線のネットワークは無理に拡大せずに、着実に利益を取れるところでしっかりと地歩を固めるような印象でしたが、ここ数年は電光石火のごとく素早い拡大でした。
それだけの急拡大を支えたのもB787です。初号機が納入されてから5年以上経過していますが、既に50機以上も導入されています。実際に羽田にしても成田にしてもANAのB787を良く目にしますし、全然物珍しい機材ではなくなってきました。
2月には、成田-メキシコシティ線が開設しますが、2017年度は今のところ新規開設はないようで、羽田-ジャカルタ線の深夜便を増やすくらいです。
この深夜便は、10月に就航したニューヨーク、シカゴからの乗継客も意識しての開設なのでしょう。他にシンガポール、バンコク、クアラルンプールや上海、香港も羽田を深夜時間帯に出発する便がありますが、成田だけでなく羽田も北米とアジアを結ぶハブとしての位置づけになるのでしょうね。
2019年、20年頃にはまた飛行ルートの変更で、羽田の発着枠が増えるので、その時には再び拡大を計画しているのでしょう。
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JALは念願の羽田-ニューヨーク線を開設
JALは2017年度から、新規路線開設の制約が解けることで、早速4月1日より羽田-ニューヨーク線を開設します。
これに伴って羽田-ホノルル線を運休して、成田-ホノルル線を増便します。
やはり羽田線はビジネス需要も高いので、ホノルル線よりもニューヨーク線を優先するということなのでしょう。
また成田-ニューヨーク線はB787からB777-300ERに大型化してファーストクラスも設定します。これでニューヨーク線はANAと同じく2便ともB77Wでの運航となります。
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