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ANAかJALか?スターアライアンスとワンワールドの比較から検討してみる

公開日:2018/1/24/

日本のフルサービスキャリアであるANAとJAL。

 

あまり航空会社を意識せずに、その時によってANAだったり、JALだったり、或いはスカイマークやLCCも使ってきたという人も多いかもしれません。

 

しかし、「マイルを貯める、使う」という観点や海外に出かける際に切っても切れない提携航空会社(つまり海外の航空会社)の選択を考慮すると、どちらかを選ぶほうが効率的にマイルを貯めやすくなります。

 

ここでは、ANAとJALの比較をそれぞれが属ししているアライアンスや提携航空会社から考えていきます。

 

ANAとJALを比較するうえで忘れてはならないアライアンスと提携航空会社

ANAとJALを比較する場合、まずそれぞれの航空会社のサービスやマイレージプログラム、ネットワーク(路線数や便数)等で判断することが多いでしょう。上級会員になりやすいのはどちらだ?修行しやすいのはどちら?といったマイルを効率的に多く貯めやすいという観点で考えることも一つの判断材料になります。

 

また「羽田の国際線はANAのほうが充実しているし、私はANA派!」という人もいれば、「名古屋に住んでいるのでハワイやバンコクに直行便飛ばしているJALが何かと便利」人もいるでしょう。このようにANAとJALのどちらを利用するか人によって異なります。

 

一方、ANAもJALもそれぞれアライアンス(航空連合)に所属していて、提携航空会社が多くあります。自社を利用する以外にもマイルを貯める、使用する機会というのは多くあります。また航空会社によって機内食など各サービスも千差万別です。

 

よってANAを使うか?JALを使うか?と比較する際には、アライアンスや提携航空会社についても、予め知っておくと、マイルをうまく貯めるだけでなく、より良いサービスを提供してくれる航空会社を利用しやすくなるというメリットがあります。

 

 

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スターアライアンス(ANA加盟)の加盟航空会社


ANAは、スターアライアンスに加盟しています。スターアライアンスは世界で最初に結成されたアライアンスにして、かつ最大のネットワーク(加盟航空会社)を有しています。

 

スターアライアンスのネットワーク

加盟航空会社
ANA、アドリア航空、エーゲ航空、エアカナダ、エアチャイナ、エアインディア、ニュージーランド航空、アシアナ航空、オーストリア航空、アビアンカ、ブリュッセル航空、コパ航空、クロアチア航空、エジプト航空、エチオピア航空、エバー航空、LOTポーランド航空、ルフトハンザ、SAS、深圳航空、シンガポール航空、南アフリカ航空、スイスエア、TAPポルトガル航空、タイ航空、ターキッシュエアウェイズ、ユナイテッド航空

 

ANAをはじめ27社加盟していて、お馴染みの名前もあれば、あまり聞きなれない航空会社もありますね。

 

ワンワールドだけでなく、スカイチームと比較しても最大の加盟数です。

 

特にアジア、ヨーロッパ、北米のネットワークが充実しているという印象です。アジアではANAはもちろん、韓国のアシアナ、台湾のエバー航空、タイ航空、シンガポール航空と東アジアから東南アジアまで割と万遍なく、カバーしています。

 

またこれらの航空会社は日本発のヨーロッパ行きやオセアニア(オーストラリア、ニュージーランド)行き航空券がありますので、マイルをたくさん貯めたり、飛行機に乗るのが好きな場合にはうってつけです。

 

ヨーロッパではANAのサイトで予約するとヨーロッパ域内はルフトハンザを利用するチケットが多いですが、それ以外にスイスエアやオーストリア航空があるので、使い勝手が良いです。

 

北米では、ユナイテッド航空に加えて、エアカナダが加盟しています。カナダの航空会社が加盟しているのはスターアライアンスだけですので、ここは強みと言えば強みの一つです。

 

一方南米はしばらくネットワークが弱いと言われてきましたが、アビアンカが加盟したことで強化が図られました。

 

スターアライアンスは、当初ルフトハンザとユナイテッド航空が中心となり、タイ航空、SAS、エアカナダとともに5社で結成されました。

 

当時はユナイテッド航空のマイレージプラスのメンバーだったので、自宅にスターアライアンス結成を案内するDMが届きました。

 

その時は、「へー、そうなんだ?」くらいにしか思わなかったんですが、このアライアンスのおかげでユナイテッド以外の航空会社を利用してもマイルが貯められ、またマイルを使ってANAやシンガポール航空などの特典航空券を利用することもできました。これも、スターアライアンスが結成されたおかげです。

 

スターアライアンスの中で注目しておきたい航空会社のサービス

スターアライアンスの加盟航空会社は多くありますが、全てが日本に乗り入れているわけではなく、中には恐らくこの先も使うことはないだろう?というところもあります。

 

ここでは日本に乗り入れていて、なおかつサービスに定評のある航空会社(ANA以外)に注目しておきます。(ANAでマイルを貯めているので、全て搭乗した経験のある航空会社です。)

 

シンガポール航空

シンガポール航空は、評価の高いサービスを提供することでよく知られています。自分も好きな航空会社を聞かれれば、ANAとともに名前を挙げるエアラインです。
その機内食はエコノミーも美味しいですし、あまり外れがありません。ビジネスクラスの内容も良く、ボリュームも結構あり、満足感があります。長距離線で提供されるサテーが美味しくてお酒が進んでしまいます。

 

CAさんのサービスもレベルが高いです。一言で言えば、「そつなく完璧」です。アジアンホスピタリティーがあって、何でも頼みやすいですし、動きがきびきびとしている人が多いので、気持ち良いサービスといった感じです。

 

ANAのCAさんとも共通する部分が多いのですが、全く同じではありません。ANAは「日本人の機微に触れるような「日本的なおもてなし」があるのに対して、シンガポール航空はそれとは異なる「アジアっぽさのあるおもてなし」とでもいうものでしょうか。

 

全体的に機内食やCAのサービスで「手を抜いている」ということがあまりない印象です。

 

タイ航空

タイ航空はタイを代表するナショナルフラッグキャリアです。

 

スターアライアンス結成メンバーの一つで、それを知らない人にはちょっと意外な印象もあるかもしれません。

 

シンガポール航空と同様に東南アジアを代表するエアラインですが、そのサービスの印象は結構違います。

 

機内食はエコノミーでもレベルが高く、特にタイカレーを選択するとたいてい外れはありません。スカイトラックスのエコノミー部門でも1位になったことがあります。

 

ビジネスクラスは?というと、最近はリニューアルをしていて本格的なタイ料理も選べます。以前はタイカレーを選ぶと、エコノミーと同じで器が違うだけじゃない?ということもありました。味は美味しいのですが、シンガポール航空と比べると前菜など器の盛り付けなどが、どことなく貧相な印象を持つこともありました。

 

結構タイ航空の航空券は他と比べても手ごろだったり安い場合が多いので、コスパを考えると妥当なところかもしれません。

 

CAさんのサービスは、わりとゆったりというかまったりとした印象が多いです。シンガポール航空のようにきびきびと動いているCAさんはあまり見たことがありません。

 

もっとも個人差がありますので、一概には言えませんが何となく全体的に緊張感があまりないという印象です。いい意味で、「こちらもふらっと搭乗できる航空会社」といった感じです。

 

エバー航空

エバー航空は台湾の航空会社です。

 

エコノミーを利用したことがありますが、台湾風の機内食がとても美味しかったです。台湾料理は美味しいものが多く、やはり航空会社の機内食も美味しいと言えるでしょう。

 

CAさんのサービスはシンガポール航空ほどではないものの、アジアンホスピタリティーが感じられます。日本行きのフライトでしたが、台湾人に間違えられて台湾語で話しかけられたのも、ご愛敬といったところです。

 

ニュージーランド航空

ニュージーランド航空は、そもそもあまり利用する機会はないかもしれません。ニュージーランドを訪れるか、オーストラリアやニューカレドニア、フィジーなど南太平洋に向かう時くらいしかありません。

 

ニュージーランド航空の機内食は特に肉料理が美味しいです。初めて利用した時に、あまりにも肉料理(確か牛肉)が美味しかったので、まだ携帯に写メール機能が付くようになったばかりの頃で、思わず写メールを撮った記憶があります。
肉そのものに味があって、そのうえソースも美味しかったです。

 

CAさんは欧米の航空会社のように、結構ベテランが乗務していることが多いです。それぞれが、ホスピタリティー精神にあふれているといった感じです。わかりやすく例えれば、「何でもリクエストしたいものは言ってね!」ということを言葉で言わなくても、乗客が感じられるような乗務員が多いです。

 

あとは、ワインのグラスがちょっとでも空くと、どんどん注がれてしまうことが多いです。これは、ニュージーランドの人の文化なんですかね?

 

ルフトハンザ

ルフトハンザはヨーロッパで最大の航空会社でANAともジョイントベンチャーしているので、欧州域内の移動にルフトハンザのフライトを利用することが多いです。

 

長距離路線は利用したことがありませんが、機内食は評判が高い航空会社です。欧州域内のエコノミーでもビールやワインなどアルコールを飲むことができます。

 

CAさんは割とフレンドリーな人もいますが、全体的にはきちっと仕事している、といった印象が強いです。ドイツ人気質という先入観もありますが、そつなくサービスしている感じで悪くありません。

 

最近スカイトラックスの5スターエアラインに選ばれたこともあり、サービスレベルは高いです。

 

オーストリア航空

オーストリア航空は一度日本から撤退しましたが、今年成田に再就航します。

一度利用したことがありますが、機内食が美味しいです。確かオッソブーコとサフランライスだったと思いますが、全然期待していなかった分美味しくて驚いた記憶があります。一時期オーストリア航空はエービーロードか何かのアンケートで、機内食部門でトップ10入りしていたこともありました。

 

 

またカフェ文化の国ということもあって、ビジネスクラスでは何種類ものコーヒーが提供されています。フライングシェフと呼ばれる機内食提供を担当するスタッフも同乗するなど機内食に力を入れているエアラインです。

 

CAさんの印象はあまりこれといってありませんが、同じドイツ語圏のルフトハンザのようにそつなくサービスを提供しているという感じです。

 

 

ワンワールド(JAL加盟)の加盟航空会社

JALは、ワンワールドに加盟しています。

 

ワンワールドのネットワーク

加盟航空会社
JAL、アメリカン航空、ブリティッシュエアウェイズ、キャセイパシフィック航空、フィンエアー、イベリア航空、LATAM、マレーシア航空、カンタス航空、カタール航空、ロイヤルヨルダン航空、S7、スリランカ航空

 

JALをはじめとして13社加盟しています。スターアライアンスに比べると数が少ないという点は否めません。

 

東アジア、東南アジアだとJALとキャセイパシフィック、マレーシア航空の3社ですので、スターアライアンスに比べてちょっと物足りない印象です。

 

ヨーロッパはブリティッシュエアウェイズ、フィンエアーがあり、JALはロンドン、ヘルシンキとそれぞれのハブ空港に直行便を飛ばしているのでヨーロッパ域内の移動はあまり不便ではありません。

 

北米ではカナダのエアラインが加盟していませんが、アメリカへネットワークはアメリカン航空が充実しているにで、スターアライアンスのユナイテッドと比べてあまり変わりありません。

 

南米もLATAMのネットワークが充実していますし、アメリカン航空の路線も結構多くあります。

 

またワンワールドの特徴として、中東御三家とも呼ばれている航空会社のうちアライアンスに属しているカタール航空が加盟していることが挙げられます。

 

エアラインオブザイヤーを何度も受賞し、5スターエアラインでもある同社が加盟しているので、他の加盟航空会社にとっては集客力のあるエアラインという存在かもしれません。

 

ヨーロッパへのネットワークが割と充実しているので、ドーハ経由のヨーロッパ行きも良さそうです。

 

ワンワールドの中で注目しておきたい航空会社のサービス

ワンワールドで日本に乗り入れる航空会社(JAL以外で)の中でサービスの評判が良い航空会社で注目しておきたいところをみていきましょう。

 

 

キャセイパシフィック航空

キャセイパシフィック航空は香港のエアラインとして以前から人気がある航空会社です。アメリカンやカンタスとともにワンワールド結成のメンバーでもあります。
エコノミーはネットでの写真を見ると個人的にはあまり魅力的な感じがしません。利用したことがないので、良いか悪いかは判断できませんが、見た目的にはちょっと寂しいという印象です。

 

しかし、ビジネスクラスは評判も良く、メインはワゴン式で実際にその場で見て選べるスタイルが良いですね。メニューだけではイメージできないことも多いですから、これだと「思っていたのと違った。。。」ということがあまりありません。

 

キャセイディライトというオリジナルカクテルも美味しそうで気になります。

 

CAさんのサービスも評判が良いですが、得てしてアジアの航空会社は欧米に比べて安心感があり、ほっとするという共通点があります。

 

カタール航空

過去に何度もエアラインオブザイヤーを獲得してサービスに定評のある中東の航空会社です。

 

エミレーツ航空ほど派手ではありませんが、787やA350を大量に発注して、急速にネットワークを拡大しているという印象があります。

 

機内食の評判が高いので、関心がある航空会社です。エミレーツやエティハドも同じ中東御三家の中で評価が高いですが、カタール航空は他よりも美味しいと評価する声も聴きます。

 

カタール航空のCAの特徴として、多国籍の乗務員で構成されてることが挙げられます。ですので、日本路線だからと言ってカタール人と日本人のCAだけということではなく、いろいろな国籍の人が乗務しているので、面白いのではないかなと思います。フライトによって毎回雰囲気が変わり、どういうものなんだろう?という素朴な疑問が湧いてきます。

 

 

5スターエアライン

スカイトラックス社が認定する5スターエアラインは現在10社あります。そのうち、スターアライアンス、ワンワールドに加盟している航空会社の内訳は以下の通りです。

 

スターアライアンス
ANA、シンガポール航空、アシアナ航空、エバー航空、ルフトハンザ

ワンワールド
キャセイパシフィック航空、カタール航空

スターアライアンスは5スターエアライン10社のうち5社を占めています。

 

 

まとめ

ANAかJALかを選ぶ際に提携航空会社のネットワークやサービスを参考にしておくと、より効率的にマイルを貯めたり、良いサービスを受ける機会が増えるというメリットがあります。

 

そうした観点で考えれば、ANAはスターアライアンスに属しているので、提携航空会社を使ってマイルを貯めたり使う機会が多いです。

 

またシンガポール航空、タイ航空、エバー航空、ルフトハンザなどサービスに定評のある航空会社を利用することができるのも大きな魅力です。

 

自分はもともとユナイテッド航空でマイルを貯めていて、途中からANAで貯めるようになりました。もう20年スターアライアンスを使っていますが、個人的なひいきも含めて、ANAとシンガポール航空のサービスは群を抜いています。

 

ということで、サービスに定評のある航空会社が多い、そしてマイルを貯めたり使ったりする機会も増えるという点ではANAとスターアライアンスでマイルを貯めるのが良いです。

 

一方、JALとワンワールドにしても特にキャセイ、カタール航空が加盟している点が魅力的です。

 

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